お彼岸に出産祝いはマナー違反?本来の意味と春、秋の期間

仏事

ohigansyussaniwai
 
 
「お彼岸に祝い事はしてはいけない」
と聞いたことがありますが
出産祝いもいけないのでしょうか?
 
 
「お彼岸」の本来の意味と
春、秋の期間についてお伝えします。
 
 

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お彼岸に出産祝いは渡してはいけない?

 
 
お彼岸には「祝い事」や「引っ越し」
「お見舞い」「納車」「工事」などを
してはいけないと聞いたことがありませんか?
 
 
彼岸明けまで待つとなると
お祝いが遅くなってしまったり
 
 
なかなか休みが取れなかったりと
不便に思うこともありますよね。
 
 
ところが、実際のところ
これらは「マナー違反」ではなく
仏教的決まりはないんです。
 
 
ですから、お彼岸の期間中に
出産祝いを渡しても
非常識ではありません。
 
 
では、どうしてこのような
言い伝えがあるのでしょうか?
 
 

お彼岸の意味と由来

 
 
春のお彼岸は春分の日をはさみ
春分の日は
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」
 
 
秋のお彼岸は秋分の日をはさみ
秋分の日は
「祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ」
 
 
こういった意味を持っています。
 
 
「彼岸」の本来の意味は
サンスクリット語の「波羅蜜多」
ここから来ていると言われており
 
 
煩悩、迷いの世界を「此岸(しがん)」
悟りの境地を「彼岸」と言います。
 
 
春分の日も、秋分の日も
真東から出た太陽が、真西に沈みますが
 
 
この日に西(浄土)に向かって拝むと
功徳(よい行い)があると言われています。
 
 
この期間に供養をすると
「極楽浄土へ行ける」と考えと
 
 
「此岸と彼岸が通じやすい日」
という考えがあったので
お墓参りするようになったんですね。
 
 

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お彼岸の春と秋の期間

 
 
お彼岸は春と秋、2回ありますよね。
 
 
春のお彼岸は、春分の日を中日に
前後3日間で計7日間をさします。
秋は秋分の日の前後3日ですね。
 
 
中日はどちらも祝日ですが
日付が決まっていませんから
毎年、微妙に違う日になります。
 
 
2016年の秋分の日は9月22日(木)
なので、3日前の19日が彼岸入り
3日後の25日が彼岸明けとなります。
 
 
春分の日は、昼と夜の長さが同じになり
秋分の日も同様に、同じ長さになります。
 
 
簡単に言えば「あの世」と「この世」が
最も近づくのがお彼岸と考えられたわけですが
 
 
数ある仏教の国の中でも
お彼岸にお墓参りするのは
日本だけだそうですよ。
 
 

まとめ

 
 
お彼岸の期間中に、出産祝いや
その他の祝い、大きな行事をしても
いけないわけではないですが
 
 
ご年配の方は、昔からの風習で
このしきたりを重んじる方も多く
 
 
お墓参りにいくご家庭も多いため
結果、お祝い事をしようにも
お留守のお宅が多かったり
 
 
「お彼岸はご先祖様に感謝する日」
という考えから、お祝いよりも
「お墓参りが大一優先」と考えるご家庭もあるようです。
 
 
どうしようか迷ったら
親族の年配者に従うのが
円満の秘訣でもありますね。
 
 

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