喪中はがきはどこまで出すのか
いざ準備をはじめると
範囲がわからないものですよね。
親戚ならどこまでなのか?
仕事関係にも出すべきなのか?
出すなら書き方は?例文はある?
このような疑問を解決しましょう。
喪中はがきを出す範囲
まず
「誰が亡くなった場合に出すのか?」
という疑問についてですが
「喪中はがきをもらったら」
こちらのページでもお話ししたように
喪中はがきに厳密な決まりはありませんが
一般的には「二親等まで」とされています。
「二親等」とは兄弟姉妹、祖父母、孫。
「一親等」は父母、子、配偶者を言います。
とは言え、決まりがない以上は
上記はあくまで「目安」であり
故人への気持ちや、関係などで
判断されるのが良いかと思います。
実際「同居でない祖父母の場合は
喪中はがきは出さない」
という方が増えてきてるようですが
昨年、友人から届いた喪中はがきには
「亡祖母の喪中につき・・・」
と書かれてありました。
友人はご主人の地元へ嫁ぎましたが
おばあちゃんは、田舎暮らしですから
もう何十年も離れて暮らしいます。
きっと、おばあちゃんのことが
大好きだったんだと思います。
なので、範囲の判断に迷う場合は
ご両親やご主人と相談して
決めて良いということですね。
次に「どこまで出すものなのか?」
ですが、こちらも同様
正式なルールはありませんが
「喪中はがき」は「年賀欠礼状」ですから
基本的には「毎年くれる人に出す」
これが判断基準になります。
あちらが年賀状の準備を始める前に
(遅くても12月上旬まで)
出すようにして下さいね。
ごく親しいあなたの友人の場合は
口頭で伝えても構いません。
故人の友人へ出す場合、年賀欠礼ではなく
「死亡通知」になりますが
これはご家族でよく話し合われて下さい。
家族ぐるみで付き合いのある友人なら
今後も関係が続く可能性があるので
年賀欠礼状を出すのですが
故人しか知らない友人、知人とは
お付き合いが続くことはないと思いますので
亡くなったことをお知らせする為に
死亡通知を出すということです。
葬儀にお呼びしなかった方へ出します。
最後に、親戚関係になりますが
喪中であることを知っている身内には
「わざわざ出さない」という意見が
私の周りでは多いですね。
私も、父の葬儀で会った親戚には
喪中はがきは出しませんでしたし
逆に、年賀状を出してくる親戚は
1人もいませんでした。
ただ、嫁ぎ先などでは
「親戚付き合い」なんかもありますので
年賀状のやり取りがある親戚には
「後で何か言われたくないので出す」
という友人もおりました(^_^;)
喪中はがきは仕事関係の人にも出す?
仕事関係のお相手の場合もやはり
ケースバイケースとなりますが
「会社関係先にはいつも通り年賀状を出す」
「仕事の取引先等には喪中はがきは出さない」
というのが、一般的なようです。
これは、公私を分けるという考えで
「喪中は個人的事情」だけど
「年賀状は会社同士の年始の挨拶」
ということですね。
故人が自営業で、親しい取引先の方が
葬儀にも参列された場合は
公私共にお世話になっていますから
年賀欠礼状を出した方がいいですね。
昔は喪に服すべき期間が「服忌令」という
「法」で定められていましたが
現代ではこのような決まりがないため
服忌令の名残があるところもあれば
ないところもあるわけで
正解はないのですから、
「仕事関係では通常通り」
という一般的な意見を例にしながら
家族で決めて良いと思います。
喪中はがきを出すことで
「逆に気を遣われるのもイヤ」
という方もおられますからね。
喪中はがきの書き方と例文
喪中はがきの書き方は、挨拶文と
(喪中の為、年賀状は出さないこと)
誰がいつ亡くなったのかを書き
故人が生前に受けた情けへのお礼と
良い年を迎えて欲しい旨を伝えます。
例文としては
喪中につき年始のご挨拶を
差し控えさせていただきます
○○月に母 ○○が永眠いたしました
ここに生前賜りましたご厚情に
深く感謝いたしますと共に
よいお年をお迎え下さいますよう
心よりお祈り申し上げます
平成○○年 ○○月
故人の名前や亡くなった時期は
必ず書かなければいけないわけではありませんので
例えば、亡くなった方が2人いる場合
どちらを先に書くべきか迷ったら
名前を入れずに書くこともできますし
市販の喪中はがきを購入すると
最初から名前以外の文面が
印刷されている場合もあります。
自分で印刷される場合の例文は
喪中につき新年のご挨拶を
失礼させていただきます
本年中に賜りましたご厚情に
深く感謝いたします
皆様にはどうぞよいお年をお迎え下さい
寒さ厳しきおり、ご自愛のほど申し上げます
はがきには縦書きをおすすめします。
句読点はなくて構いません。
文面は、薄墨でも
そうでなくても構いませんが
宛名は黒でしっかり書いて下さい。
差出人は、個人名でも連名でも
どちらでも大丈夫です。
まとめ
「一般的」に、喪中の範囲でないとしても
「新年を祝う気持ちになれない」くらい
悲しみが深ければ、年賀欠礼を出しても大丈夫。
代々伝わる風習や、宗教でも
違いがあるかもしれませんので
まずは家族や親族で、よく話し合って下さいね。
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